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着信アリ (角川ホラー文庫)
携帯電話にかかってくる「死の予告電話」留守電に残されているのは死ぬ前の自分の声。
自分の声って機械を通して聞くと奇妙でざわざわと耳が粟立つみたいに感じてしまうのは私だけだろうか。
自分の声を聞くのも嫌だが、それが断末魔の声だと思うと殊更嫌な気分にならざるを得ない。
本を読んだ直後は私にしては珍しく、携帯電話を枕元から離し音を切り眠った。
大抵の本の読了が丑三つ時だったりするから、恐らくこの時も何となく嫌な気分で携帯を遠ざけたのだろうと思われる。
しかし、その後、映画を見て妙にあの着信音が気に入ってしまい、着メロに登録していた。
怖さも数時間経てば消化されてしまう私の脳内の記憶に問題がある可能性を友人に指摘された。
このシリーズの中では映画も小説も、この1冊目が一番好きだ。
映画の逆さまの「毬恵」なんて何度見ても笑ってしまうのである。赤い飴をみては飴が苦手なくせに舐めてみたいと思うのである。
あとは日本のホラー映画の全体の色調がやたらと暗いのを改善してくれたら、私はもっと日本のホラーが好きになると思われる。
この映画はそのお陰で赤い飴がとても鮮やかで良かったのだがね。