スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | | - | - |
ミシン
野ばらちゃんの作品の中で、一番好きな作品がこの本に納められている。
胸が締め付けられるように痛くなるのに、この作品を繰返し繰り返し読んでしまう。
ふさがったカサブタを剥ぐ行為に近いのかも知れない。
心のカサブタを剥いで、赤い血を見て安心する。
野ばらちゃんの書く世界の中に私に近い人物が必ず居る。
誰しもが何処かに必ず近しい人を見つけられると思われる。
自分の話なのかも知れないと思うほど、人物の心情がシンクロする時が在る。
だから何度も読んでは心についたカサブタを剥がす。
癒されたいのに癒されたくない。
痛みを伴って、更に私は野ばらちゃんの世界に沈む。